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知財戦略で日本の研究者をサポートしていく。それが私たちの、使命です。

ノーベル賞を支えた、知財戦略。

大学では生命科学を専攻し、そのまま院へ進学。同時に研究所に所属しリサーチアソシエイトを務めていました。博士号も取得したのですが、その一方で生き馬の目を抜くような、研究の世界でこのままやっていけるのかと不安を抱えていたのです。そんな時、偶然出席したのが弁理士の方による講義。内容は、ノーベル賞を受賞した山中 伸弥教授で良く知られるiPS細胞の知財戦略について。iPS細胞に関する特許は当時、私が在籍していた京都大学のiPS細胞研究所が取得しているのですが、そこには熾烈な争いと綿密な戦略があったというのです。専攻が生命科学なのでiPS細胞についての知識や研究者同士の競争の厳しさということに対する理解はありましたが、知財に関する知識がなかった私にとっては、非常にエキサイティングでした。それがこの道を志すようになった、大きなキッカケ。これまで学んできたことを違ったカタチで活用しながら、研究の発展に貢献していける。将来の道に悩んでいた私は、これだと思いました。昼は研究に取り組み、夜は弁理士資格のための勉強に励む。そんな毎日がはじまりました。並行して、就職活動をスタート。

村松大輔1その時に出会ったのが、みなとみらい特許事務所でした。多くの特許事務所をまわりましたが、とにかく所内の雰囲気の良さが印象的、また所長の人柄にも非常に好感が持て、すぐに入所を決めました。現在は弁理士資格を取得し技術部の一員として、お客様の特許や実用新案の出願に携わっています。生命科学が専攻のため、化粧品や食品業界の企業を担当することが少なくありません。とは言え、学問で得た知識をそのまま使えるケースはむしろ少なくて、勉強の毎日。牛乳の製造に関わる特許を担当することになったらミルクの辞典を読んだり、チョコレートのつくり方を勉強したり。「ファンデーションって、鉱石からつくられているのか」など、新しい知識が増えていくのが面白いですね。

 

お客様の発明を発掘していく、面白さ。

学生時代の友人の中には第一線の技術者や研究者として活躍している人間もいるのですが、話を聞いてみると「全くこっちの意図を理解してくれずに困っている」という特許事務所への不満を聞く事も少なくありません。技術の世界では、技術者や研究者が主役ですから、そういった人達の努力が適切に報われていような社会を、かつて研究の道を志した人間として実現していきたいと考えています。そのために大切にしているのが、お客様の求めていることに、しっかり耳を傾けること。こちらとしては良かれと思って、より広い範囲で権利を取れる方法を提案しても、それが喜ばれるとは限らないのです。だからこそ、コミュニケーションを大切にしています。

村松大輔2またお客様の発明を"発掘"していくのも、この仕事の面白さの一つ。研究者や技術者というのは、自分の仕事に没頭するもの。それゆえに時には、それがどれだけの価値があるのかご本人も分かっていないことがあるんです。例えば、お客様としては研究のプロセスの一部としてサラッと説明されている部分が、それだけで特許を取れるような技術だったり。『ちょ、ちょっと待って下さい、それスゴくないですか』みたいな(笑)そうやってお客様の発明自体を特許の視点から丹念に調べ、その本当のカタチ、本当の価値を見いだした上で、概念化し一つの技術的な思想としてつくりあげていく。それはやっぱり非常にヤリガイのある仕事です。また伝統的な特許事務所というのは大手企業を主な顧客としていることもあって、「指示されたことを的確にこなす」という志向が強いのですが、私たちの場合はお客様の事業戦略やマーケットの動向に合わせて、権利の取り方などを含めて提案していくスタイル。特に近年では経営における知財戦略を見直されるような企業が増える中で、私たちへの依頼も増えつつあると実感しています。
今後は経営などについても勉強し、明細書が書けるだけでなく経営コンサルのようにお客様の事業成長に貢献できるような弁理士になれればと考えています。